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病院では「異常なし」と言われたのに、めまい、頭痛、だるさ、不眠などが続いている。そんな自律神経の不調でも、症状の出方や不調が強くなるきっかけは人によって違います。そこで今回は、自律神経失調症を4つのタイプに分けて、自分がどのタイプに近いのかチェックしてみましょう。
今回分けるのは、「体質型」「心配型」「頑張り過ぎ型」「落ち込み型」の4タイプです。一つだけにきれいに分かれるとは限らず、「体質型と頑張り過ぎ型の両方に当てはまる」という方もいます。診断テストのような感覚で、自分の身体や生活を振り返ってみてください。




自律神経の不調というと全部同じように見えますが、実際にはかなりタイプが違います。「昔から疲れやすい人」と「無理を続けて突然崩れる人」では、身体を見るポイントも違います。まずは自分がどのタイプに近いのか見つけてみましょう。
自律神経失調症を分かりやすく見ると、もともと身体が繊細な「体質型」、不安や身体の変化が気になりやすい「心配型」、無理を重ねて身体に症状が出る「頑張り過ぎ型」、気力そのものが低下してしまう「落ち込み型」の4つに分けることができます。
体質型は、子どもの頃から疲れやすい、乗り物酔いをしやすい、朝が苦手、立ちくらみが多い、季節の変わり目に体調を崩しやすいタイプです。人より環境変化の影響を身体で感じやすく、「昔から身体が丈夫なほうではなかった」という方が当てはまりやすいでしょう。


一方、心配型・頑張り過ぎ型・落ち込み型は、性格や生活環境によって特徴が大きく変わります。「何がきっかけで症状が強くなるか」を見ると、自分のタイプがかなり分かりやすくなります。ここから一つずつ詳しく見ていきましょう。
心配型は、身体の変化や周囲の出来事にとても敏感なタイプです。少し動悸がすると「心臓の病気かもしれない」、めまいがすると「このまま倒れたらどうしよう」と考え、そこからさらに身体へ力が入ります。検索を繰り返し、調べるほど不安になる方もこのタイプです。


頑張り過ぎ型はその反対で、身体のサインを無視してしまうタイプです。頭痛があっても仕事を続け、寝不足でも家事をこなし、休日まで予定を詰め込みます。「まだ動けるから大丈夫」と考え続けた結果、ある時一気に動けなくなるというパターンがあります。


そして落ち込み型では、疲労感だけでなく、以前好きだったことを楽しめない、何をするにも面倒、朝起きるのがつらいといった変化が目立ちます。「身体がつらい」というより「何もする気になれない」が前面に出ているなら、このタイプに近いと考えます。


もちろん、実際には複数のタイプが重なります。例えば、もともと身体が繊細な体質型の人が仕事で無理を続ければ「体質型+頑張り過ぎ型」になります。心配型の人が不調を何ヶ月も抱え続け、次第に何もする気がなくなれば「心配型+落ち込み型」の状態になることもあります。
大切なのは、自分を無理やり一つのタイプへ当てはめることではなく、「自分はどんなときに身体を崩しやすいのか」を知ることです。同じめまいや頭痛でも、その人によって不調へ至るまでの道筋はかなり違います。
体質型では、睡眠不足、暑さや寒さ、季節の変化など、身体へ直接加わる負担に弱い傾向があります。心配型は不安や緊張、頑張り過ぎ型は仕事や家庭での過負荷、落ち込み型は長期間続いた疲労や精神的な負担など、同じ自律神経の不調でも、崩れるきっかけが違います。
だからこそ、全員に「早く寝ましょう」「運動しましょう」「ストレスを減らしましょう」と同じ対策をしても合わないことがあります。タイプが違えば、まず何から変えるべきなのかも違います。自分のタイプを知ることは、生活を見直す順番を考えるヒントになります。
最初の1,2にチェックが入れば体質型、3,4なら心配型、5,6ですと頑張り過ぎ型、7,8は落ち込み型の傾向が強いタイプです。それぞれのタイプに2つともチェックが付くなら、複数タイプが重なっていると考えてみましょう。
どのタイプが良い、悪いというものではありません。体質型には身体の変化へ早く気づける特徴があり、心配型は危険を事前に考える力があります。頑張り過ぎ型は責任感が強く、落ち込み型もそれまで長く頑張ってきた結果としてエネルギーが減っていることがあります。
体質型は、人と同じ生活を無理にするより、自分の身体の反応を基準にすることが重要です。寝不足が翌日に響きやすいなら睡眠を優先する、気温差に弱いなら服装で調整するなど、「人は平気だから自分も大丈夫」と無理をしないことがポイントになります。
心配型では、症状を一日中確認し続けないことが大切です。脈拍を何度も測る、症状を検索し続ける、身体の変化へ常に意識を向けるという行動そのものが負担になることがあります。必要な検査を受けたら、身体から意識を離す時間を意識的に作ることも必要です。
頑張り過ぎ型は、症状が出てから休むのでは遅いタイプです。倒れるまで働く、痛くなるまで姿勢を変えないという生活では、毎回限界まで身体を使ってしまいます。「まだできるけれど休む」という行動を覚えることが、このタイプでは一番重要です。
落ち込み型では、「もっと頑張らなければ」と自分を追い込まないことが第一です。やる気が出ない状態で大量の目標を作れば、できなかった自分をさらに責めることになります。食事をする、着替える、少し外へ出るなど、今できる小さな行動を積み重ねることから始めます。
どのタイプでも、睡眠、食事、運動、休息は身体を整える基本になります。ただし、全部を完璧に行う必要はありません。体質型なら睡眠、心配型なら考え続ける時間、頑張り過ぎ型なら休息、落ち込み型なら負担を減らすことというように、自分に必要なところから始めましょう。
また、入浴や身体を温めることもセルフケアとして利用できます。私の臨床経験では、後頭部から首やみぞおち、仙骨周辺を温めることで、身体の緊張が抜けやすくなる方を多く見ています。特に心配型や頑張り過ぎ型など、常に身体へ力が入りやすい方には取り入れやすい方法です。
自分のタイプを知ると、「なぜ自分だけこんなに調子を崩すのか」という疑問にも答えが見えやすくなります。弱いのではなく、身体を崩すまでのパターンが自分にはあると考えることが大切です。そのパターンが分かれば、同じ状態を繰り返す前に対処できます。
今回のチェックで自分のタイプが分かったとしても、めまいや頭痛、動悸などをすべて「自律神経失調症だから」と判断してはいけません。心臓、脳、耳、甲状腺、貧血など別の病気でも似た症状が現れることがあります。今までにない症状が続いている場合には医療機関で確認してください。
特に突然の激しい頭痛、強い胸痛や呼吸困難、意識がおかしい、ろれつが回らない、片側の手足が動かしにくいなどの症状では、タイプ診断をしている場合ではありません。自律神経の問題と考えて様子を見ず、早急に医療機関での対応を優先してください。
落ち込み型についても同じです。気分の落ち込みが強い、好きだったことをほとんど楽しめない、日常生活を送ること自体が難しくなっている場合には、「自律神経を整えればよい」と考えず、心療内科や精神科などで相談することも大切です。
病院で検査を受け、大きな病気が見つからなかった場合でも、身体のつらさが消えるとは限りません。そのようなときには、姿勢、首や背中の緊張、呼吸、睡眠、身体の使い方など、医療検査とは別の視点から日常的な負担を見ていくことができます。
病院と整体は、どちらか一方を選ぶものではありません。必要な検査や治療を病院で受けながら、整体では身体に残っている緊張や姿勢などを確認する方法があります。「薬か整体か」ではなく、自分の状態に必要なものを組み合わせて使うことが大切です。
現在薬を服用している方も、タイプ診断をきっかけに自己判断で薬を減らしたり中止したりしないでください。薬には症状を抑え、日常生活を維持するための役割があります。薬の変更については必ず処方した医師へ相談し、身体面でできることは別に考えていきましょう。
この4タイプは「病名を決める分類」ではなく、自分がどんな負担に弱く、どんな流れで体調を崩しやすいのかを知るためのものです。タイプを知ったら、今度は自分の生活のどこを変えればよいのかまで考えてみましょう。
ロータス整骨院でも、体質型、心配型、頑張り過ぎ型、落ち込み型といった特徴は、身体を見るときの参考になります。ただし、「あなたは頑張り過ぎ型だからこの施術」というようにタイプだけで施術内容を決めることはありません。実際の身体の状態を確認することが必要だからです。


まず、症状がいつから始まり、何をすると強くなるのか、睡眠や仕事、家庭環境などにどのような変化があったのかを確認します。そのうえで、頭部、首、肩、背中、骨盤、内臓など身体全体を見ながら、姿勢、身体の左右差、筋肉の緊張、呼吸、身体の使い方を確認します。
例えば同じ頑張り過ぎ型でも、長時間のデスクワークで首から背中が強く緊張している方もいれば、家事や立ち仕事によって骨盤周辺へ負担が集中している方もいます。タイプが同じでも身体は一人ひとり違うため、実際にどこへ負担がかかっているのかを見ることが必要です。
施術では、強く押したり無理にボキボキしたりすることは行わず、身体の反応を確認しながらソフトな刺激を中心に身体全体を整えていきます。頭痛だから頭、胃腸の不調だからお腹という見方ではなく、その症状が出るまでの身体全体のつながりを確認します。


さらに生活面でも、その方のタイプに合わせて考えます。体質型へ無理な運動をすすめても続きませんし、頑張り過ぎ型へ大量のセルフケアを宿題として出せば、それを完璧にこなそうとしてしまいます。その人の性格や生活を考えながら、実際に続けられる方法を選ぶことが大切です。
私の臨床経験でも、自分のタイプに気づくことで「だから私は休む前に頑張り過ぎるんですね」「だから身体のことばかり考えてしまうんですね」と納得される方がいます。自分のクセが分かることは、症状が出る前に行動を変えるための大きなヒントになります。
ロータス整骨院では、タイプ診断で終わらせず、そのタイプが実際にどのような身体の使い方や緊張として現れているのかまで確認します。自分の不調のパターンを知り、同じ状態を何度も繰り返しにくい身体と生活を一緒に作っていきましょう。
今回の4タイプをまとめると、昔から身体の変化を感じやすい「体質型」、不安から身体へ力が入りやすい「心配型」、限界まで無理を続ける「頑張り過ぎ型」、心身のエネルギーそのものが低下しやすい「落ち込み型」となります。まずは自分がどのタイプに近いか考えてみてください。
一つに決める必要はありません。体質型でありながら頑張り過ぎ型という方もいますし、心配型から落ち込み型へ変化することもあります。今の自分がどの状態に近いのかを知り、それに合わせて休み方や生活の整え方を変えることが、このチェックの目的です。
病院で大きな異常はないと言われても、めまいや頭痛、不眠、倦怠感などが続いている方は、自分がどのような条件で体調を崩しているのかも振り返ってみてください。原因を一つだけに決めず、必要な医療と身体側からのケアを組み合わせることが大切です。
なお、今回の4タイプは医学的な診断そのものではありません。あくまで、体質や性格から生じやすい頑張り方、身体の使い方、生活習慣、ストレスへの反応などを分かりやすく大まかに分類したものです。タイプ診断として楽しみながら、自分の身体や生活を見直すきっかけとして活用してください。
自律神経失調症の原因や症状、病院と整体の違い、ロータス整骨院での考え方について詳しく解説しているページもございます。自分のタイプだけでなく、身体全体でどのような負担が起きているのか知りたい方は、下記の記事も併せてお読みください。



