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「ぎっくり腰になったら、とにかく安静にしたほうがいい」。今でもそう思っている方は多いのではないでしょうか。
ところが、世界的に権威のある医学誌「NEJM(New England Journal of Medicine)」に掲載された研究では、ベッドで安静にするより、痛みの許す範囲で普段の生活を続けた人のほうが回復が良かったという興味深い結果が報告されています。




腰が痛いと怖くて動きたくなくなりますよね。ただ、「痛い=寝ていたほうが早く治る」とは限らないことが分かっています。
研究の対象になったのは、急性腰痛のある186人です。「ベッドで2日間安静にする」「決められた腰の運動を行う」「痛みの許す範囲で普段の生活を続ける」という3つのグループに分けて比較しました。
その結果、回復が最も良かったのは痛みの許す範囲で普段の生活を続けたグループでした。
反対に、ベッドで安静にしたグループでは回復が遅れる傾向がみられました。
腰が強く痛むと、「動いたらもっと悪くなるのでは」と考えてしまいます。しかし、必要以上に横になったままでいると、身体を動かす機会まで減ってしまいます。
今回の研究では、仕事を休んだ日数や痛み、身体の動かしやすさなどを含めて、通常の活動を続けた人たちの経過が良好でした。
「腰痛だから絶対安静」という考え方は、現在では見直されています。無理のない範囲で日常生活を続けることが大切です。
もちろん、激痛を我慢して普段どおりに動かなければならないという意味ではありません。「できることまで全部やめない」という考え方です。
例えばトイレや食事のために歩けるなら歩く、無理のない範囲で身の回りのことを行うなど、痛みと相談しながら身体を動かしていきます。
ここは誤解しやすいところです。研究で行われた「運動」は、現在行われている運動療法すべてを意味しているわけではありません。
この研究では、腰を反らしたり横へ曲げたりする決められた運動を定期的に行う方法が使われました。したがって、「腰痛では運動は意味がない」と結論づける研究でもありません。
当てはまるからといって、すべて間違いというわけではありません。大切なのは「安静か運動か」という二択だけで考えないことです。
急性腰痛では、できる範囲で日常生活を続けながら、その日の状態に合わせて活動量を調整するという考え方が基本になります。
急性腰痛では、痛みのために一時的に動きにくくなることがあります。そのときに大切なのは、痛みを我慢して動くことではなく、できる動きをすべて止めないことです。
例えば、ゆっくりなら歩ける、立っていられる、寝返りはできるなど、人によって可能な動きは違います。
その範囲から少しずつ普段の生活へ戻していきます。「痛みがゼロになるまで何もしない」と考えなくても構いません。
一方、痛みを早く治そうとして急に筋トレやランニングを始める必要もありません。急性期には、身体の状態を見ながら活動量を調整してください。
痛みが少ない姿勢を探したり、同じ姿勢を長時間続けないようにしたりするだけでも、日常生活は続けやすくなります。
「安静にしない」と「無理をする」は別の話です。痛みが急激に強くなる動作まで続ける必要はありません。
その日の身体でできることを続け、少しずつ普段の生活へ戻していく。急性腰痛では、このくらいの考え方が現実的です。
ただし、この研究結果はあくまで多くの人を比較したときの平均的な傾向です。痛みの強さや不安の程度、体力、生活環境などは一人ひとり違います。「動いたほうがいい」という情報を見て、痛みを我慢してまで動く必要はありません。研究データがあるからといって、それがすべての人に当てはまるわけでも、「必ずそうしなければならない」という意味でもありません。自分の身体の反応を見ながら、自分に合った回復の仕方を見つけていきましょう。


多くの急性腰痛は大きな病気によるものではありませんが、すべての腰痛を「動けば治る」と考えるのも危険です。
転倒や事故のあとから強く痛む、発熱を伴う、安静にしていても強く痛むなどの場合には、まず医療機関で確認したほうがよいケースがあります。
また、脚へ強いしびれや力の入りにくさが出ている場合にも注意が必要です。
排尿や排便がうまくできない、股の周辺の感覚がおかしい、両脚に強い症状が出ている場合には、速やかに医療機関で診てもらってください。
「昔もぎっくり腰になったから今回も同じ」と自己判断せず、以前と違う症状があるかを見ることも大切です。
強い症状がなければ、必要以上に怖がる必要もありません。現在では、できる範囲で通常の活動を続ける考え方が広く取り入れられています。
安静にするべき腰痛なのか、動ける範囲で活動したほうがよい腰痛なのかを見極めることが大切です。
ロータス整骨院では、腰痛があるからといって一律に「安静にしてください」とお伝えすることはありません。まず、いつ痛くなったのか、どんな動作で痛むのか、どこまで身体を動かせるのかを確認します。


そのうえで、腰だけでなく、骨盤、股関節、背中、足など身体全体を確認します。姿勢、身体の左右差、筋肉の緊張、動き方などから、どの動作で腰へ負担が集中しているのかを見ていきます。
腰が痛いからといって、必ずしも痛い場所だけに問題があるとは限りません。股関節や背中の動きが小さくなり、腰に負担が集まっていることもあります。
また、身体の状態を確認したうえで、今は休んだほうがよい動作と、続けてもよい動作を分けて考えていきます。


施術では、強く押したり無理にボキボキしたりせず、身体の反応を確認しながらソフトな刺激を中心に行います。
必要に応じて、起き上がり方や座り方、歩き方なども確認します。腰を守るために何も動かさないのではなく、今できる動作を増やしていくことも大切です。
院長が検査から施術まで一貫して担当し、毎回の身体の変化を確認しながら対応していきます。
世界的に権威のある医学誌「NEJM」に掲載された研究では、急性腰痛で最も良好な経過を示したのは、痛みの許す範囲で普段の生活を続けた人たちでした。
これは「痛くても我慢して動きなさい」という意味ではありません。必要以上にベッドで安静にせず、できることは続けるという考え方です。
「安静にする」か「運動する」かの二択ではなく、今の身体に合わせて日常生活を続けることが大切です。
腰が痛くて動くのが怖い、どこまで動いてよいのか分からない、安静にしていてもなかなか改善しないという方はご相談ください。今の身体で何ができるのかを一緒に確認していきます。
腰痛は、ただ安静にすればよいとも、無理に運動すればよいとも限りません。腰だけでなく身体全体の動きや負担を確認し、ご自身の状態に合った対処を考えることが大切です。



